JR東日本・普通列車グリーンの50km・100kmの境目はここだ!主要駅別に営業キロの境目を確認
高寺勇雅です。
長距離移動にちょうどよかった普通列車グリーン車。
青春18きっぷでも追加課金して使えるので便利だったのですが、2024年3月に料金体系が変わりました。
距離によってより細かく変動する料金体系になったとのことで、それをしっかり理解し、ギリギリまでお得なラインを見極めてみようと思います。
普通列車グリーン車は、距離によって変動する料金体系に
以前は50km未満か以上の2パターンでしたが、2024年3月から50kmまで、100kmまで、101km以上の3パターンに分かれました。
営業キロ | Suicaグリーン料金 | 通常料金 |
---|---|---|
50kmまで | 750円 | 1,010円 |
100kmまで | 1,000円 | 1,260円 |
101km以上 | 1,550円 | 1,810円 |
以前は「50km以上はどこまで行っても800円」という設定で、遠出すればするほどお得になるという料金体系でした。今回の改定で50kmまでは安くなったものの、100km以上からは値上げという形になってしまいました。JR東日本の狙いとしては、通勤などの短距離利用を増やしたいんでしょうかね。
この料金体系の場合、どの駅が該当の営業キロ数に当たるのか予め調べておかないと、数キロの差で500円前後の追加料金が発生してしまいそうです。
JR東日本の普通列車グリーン車ってどんな車両?どこを走っている?
普通列車グリーン車とは、在来線に設定されている有料座席のことで、特急や新幹線のように進行方向を向いて背もたれを倒すことができる座席に座れることができます。
青春18きっぷでもグリーンきっぷを追加課金して乗ることができる、貴重なシートです。
現在、JR東日本の普通列車グリーン車は以下の路線を走っています。
- 上野東京ライン
- 湘南新宿ライン
- 東海道線
- 横須賀・総武線快速
- 高崎線
- 宇都宮線
東京のターミナル駅を中心に、東京近隣の主要都市を結んでいます。
2024年度末以降には中央快速線にも導入される見込みらしいです。楽しみです。
参考:中央快速線グリーン車公開 JR東日本、24年度末以降導入 – 日本経済新聞
普通列車グリーン車が通っている中で頻繁に使う可能性がある駅といえば、観光地や県庁所在地、新幹線駅などかと思います。その条件に合致する以下の駅を中心に組み立ててみました。
- 熱海駅
- 小田原駅
- 逗子駅
- 宇都宮駅
- 高崎駅
- 水戸駅
- 成田空港駅
算出はジョルダン社の乗換案内検索を利用していますので、以下にいい例がない場合はご自身の乗る駅や路線からどこが最適なのか調べてみてください。
熱海駅(東海道線)
- 50kmまで
- 辻堂駅(49.8km)
- 100kmまで
- 品川駅(97.8km)
まずは熱海駅です。
東海道線の終点として設定されている事が多く、青春18きっぷを使っているとほぼ確実に乗り換えするため勝手に愛着がある駅でもあります。
この熱海駅については、50kmが辻堂駅、100kmの境目が品川駅となります。
東京駅〜熱海駅だと104.6kmとなってしまうので、品川駅からグリーン車を使うと1,000円に収められます。
「熱海に行くなら品川から」と覚えておくといいですね。
なお、熱海から先はJR東海に切り替わる都合で、なんだかややこしいサービス体系になっているようなので割愛します。
参考:【美味しくなって新登場】普通列車グリーン車料金改定〜三島,沼津発着の謎規則
小田原駅(東海道線)
- 50kmまで
- 東戸塚駅(47.2km)
- 100kmまで
- 赤羽駅(97.1km)
自然豊かで観光資源も豊富な都会と田舎の中間という印象の小田原。
新幹線も通ってかなり便利なところです。
最近私の友達が移住したりして、個人的なホットスポットでもあります。
小田原駅の50kmの境目は東戸塚駅、100kmの境目は赤羽駅でした。
上野東京ラインと湘南新宿ラインのどちらも使えますが、東京駅・新宿駅のどちらも100kmの中に収まるので、細かいことは気にせずグリーン車を使えそうです。
逗子駅(横須賀線・総武線快速)
- 50kmまで
- 品川駅(48.1km)
- 100kmまで
- 蘇我駅(97.9km)
終点として見かけることも多い逗子駅。
近くの鎌倉と比較して混雑は少なく、穴場として個人的にオススメなスポットだったりします。
逗子駅については、50kmまでの境目は品川駅、100kmまでの境目は蘇我駅でした。
蘇我駅は千葉駅よりも東に位置する駅なので、これまでよりも感覚的にかなり遠くに感じます。
東京駅からだとギリギリ50kmを超えてしまうので、50kmに収めるには品川駅まで出るようにしましょう。
宇都宮駅(宇都宮線)
- 50kmまで
- 古河駅(44.8km)
- 100kmまで
- 赤羽駅(96.3km)
餃子の街のイメージが強い宇都宮。
私も青春18きっぷの時期になったらふらっと遊びに行くことが多く、この記事を書こうと思ったきっかけになった駅です。詳しくは後述。
宇都宮駅を起点にしてみると、50kmまでのラインは古河駅、100kmまでのラインは赤羽駅になります。
先日宇都宮に行った際、営業キロを把握していない状態で東京駅〜宇都宮駅でSuicaグリーンきっぷを買い、101km以上の料金で普通列車グリーン車に乗ったのです。
乗っている中で「そういえば東京〜宇都宮間って何kmだっけ…?」と思って調べたところ、ギリギリ101kmオーバー…なんてこったと嘆きましたね…。
皆さんは「宇都宮駅まで乗るなら赤羽駅から!」と覚えておきましょう。
なお、赤羽駅からだとグリーン車の席が埋まってしまうかもしれないから東京駅から乗りたい!というニーズもあるかもしれません。東京駅から100kmボーダーになるのは石橋駅です。石橋駅までのグリーン乗車券を買っておき、東京駅から乗車したあと石橋駅より前のどこかで普通座席に移動するのもアリだと思います。ご参考までに。
高崎駅(高崎線)
- 50kmまで
- 吹上駅(47.4km)
- 100kmまで
- 尾久駅(上野東京ライン:96.8km)
- 池袋駅(湘南新宿ライン:97.3km)
群馬の玄関的存在、高崎駅。新幹線も通っており、駅前もかなり発展しています。
高崎駅へは、50kmのボーダーが吹上駅、100kmのラインが尾久駅もしくは池袋駅です。
上野東京ラインの場合は上野駅でギリギリ100kmオーバー、湘南新宿ライン経由の場合は新宿駅で100kmオーバーと、よく乗りがちな駅がギリギリのラインになってくるので要注意です。
水戸駅(常磐線)
- 50kmまで
- 神立駅(45.4km)
- 100kmまで
- 松戸駅(99.6km)
茨城県の県庁所在地、水戸駅。偕楽園の梅や納豆など、見どころもたくさんある街です。
水戸駅は50kmが神立駅、100kmが松戸駅となっています。
99kmに食い込むギリギリを攻められるのは水戸までだけだったので、水戸へ行くときはぜひ松戸駅からのグリーン券を購入してみてください。
成田空港駅(成田線)
- 50kmまで
- 稲毛駅(43.3km)
- 100kmまで
- 新川崎駅(98.7km)
空の玄関・成田空港に直結する成田空港駅は、総武線快速が成田線から直通しています。
50kmまでに収めるなら稲毛駅、100kmに収めるなら新川崎駅がボーダーラインになります。
横浜駅は101km以上になってしまうので注意!東京駅・横浜駅は100km圏内に収まるので、都内の方はあまり気にしなくてもいいかもしれません。
普通列車グリーン車の料金体系に合わせて、50km・100kmギリギリまで攻めた切符を作ろう!
2024年3月の普通列車グリーン車の利用料金体系変更に伴って料金が変わる境目となる50km・100kmとなる境目の駅を、各地の主要駅をベースに調べてみました。
数キロの差分で500円前後の追加出費が必要になってしまうと悲しすぎるので、予めしっかり調べておくと安心ですね。上記はあくまで例なので、実際に利用になる駅に合わせて調べてみてください。
余談:JREポイントであれば、一律600ポイントで普通列車グリーン車のチケットに交換できる
なお、普通列車グリーン車の切符については、JREポイントを使えば600ポイントで交換できます。
距離に付いての言及がないので、600ポイントで距離関係なく発行できるようです。
普通にお金払うりも圧倒的にお得です。
参考:(JRE POINT用)Suicaグリーン券への交換で使う
ビューカードであれば日頃の移動や買い物でもガンガン貯まるので、もしJRでの移動や駅ビル・駅ナカでの買い物が多い方はビューカードは作っておいて損はないかと思います。普通列車グリーン車も心置きなく使えるようになるかもしれませんよ。
個人的にはJREカードかビックカメラSuicaカードがおすすめです。
それでは!
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