JR東日本「えきねっと」で一筆書き切符を発券するための具体的な入力例

高寺勇雅です。

突然ですが、最近JR東日本のみどりの窓口が大幅削減されているらしいですね。

JRが悲惨?みどりの窓口削減→大混雑、新幹線の予約システム乱立&使いにくい

実際、私の最寄り駅にあったみどりの窓口も閉鎖されてしまい、元みどりの窓口はイベントスペースとして活用されていくようです。最近はおまんじゅうを売ってました。
いろんな論点があるでしょうが、個人的には少々複雑な切符が買いにくくなってしまったことに対して不便を感じています。その中でも特に、一筆書き切符についてはかなり不便です。

一筆書き切符とは、旅程を一筆書きのよう片道扱いだけで完結させる乗車券のことです。
長距離による割引が効くようになり、往復切符と比較して安価・有効期限の長期化・途中下車が可能になるなどのメリットがあります。
しかし、えきねっとの仕様上どうしても発券できないものが多く、みどりの窓口で発券してもらうのが結局一番早かったのです。

文句ばかり言っても仕方ないので、えきねっとで発券できる範囲を調べ、可能な限り自力でなんとかしておこうと思い、いろんな経由の一筆書き切符をえきねっとでどう入力すれば発券が可能か調べてみました。

「えきねっと」で発券できる一筆書き切符まとめ(東京都区内発着)

それでは実際にえきねっとを使い、発券できそうな一筆書き切符が出力できるか検証してみましょう。
発着はすべて東京都区内となるように設定しています。東京都区内以外の地域から発着される場合は、発着地と経由地を調整して検索してみてください。

なお、ダイヤは2024年3月16日時点の内容に基づきます。
ダイヤ改正やえきねっとの仕様変更がある可能性もあるので、ダイヤ改正後に確認される方はご注意を。
また、私の検索方法が全てではないと思うので「もっといい検索方法があるよ!」という場合は是非教えていただけるとうれしいです!

東京都区内→金沢→京都→東京都区内

まずは東京から金沢経由で京都に行き、東海道新幹線で東京に帰って来るコース。
外国人観光客を含めてよく使われているコースですね。
この切符を作成するには、以下のように設定すれば発券できます。

  • 乗車駅:東京
  • 経由駅1:金沢
  • 経由駅2:山科
  • 降車駅:品川

京都で降りるには山科↔京都分の追加切符が必要なのでご注意を。

東京都区内→金沢→名古屋→東京都区内

上記の金沢・京都切符と同様に、東京発で金沢で途中下車し、京都には寄らず名古屋に行きたい場合は、経由駅を山科から米原に変えればOKです。

  • 乗車駅:東京
  • 経由駅1:金沢
  • 経由駅2:米原
  • 降車駅:品川

東京都区内→富山→名古屋→東京都区内

富山から名古屋経由で戻って来る切符です。
富山から真っ直ぐ南下する高山本線を使い、名古屋を経由して帰って来ることができます。
経由駅に高山を入れて、高山本線を経由する旨を指定することがポイントです。

  • 乗車駅:東京
  • 経由駅1:富山
  • 経由駅2:高山
  • 経由駅3:名古屋
  • 降車駅:品川

東京都区内→長野→名古屋→東京都区内

長野・松本を通り、名古屋経由で東京に戻ってくるコースです。
経由駅に松本を

  • 乗車駅:東京
  • 経由駅1:長野
  • 経由駅2:名古屋
  • 降車駅:品川

東京都区内→甲府→富士→東京都区内

甲府から身延線を経由して東京に戻ってくる経路です。
富士山を眺めながらのんびりとした時間を過ごせる楽しい経路ですが、これもえきねっと経由で発券可能。
富士を静岡にしても発券可能なようです。

  • 乗車駅:東京
  • 経由駅1:甲府
  • 経由駅2:富士
  • 降車駅:品川

東京都区内→甲府→名古屋→品川

甲府から足を伸ばし、名古屋の方に行ってしまうのもありです。中央線が東京から名古屋までつながっているなんて日頃意識しませんが、それを体感してみる意味合いでもアリです。

  • 乗車駅:東京
  • 経由駅1:甲府
  • 経由駅2:塩尻
  • 経由駅3:名古屋
  • 降車駅:品川

東京都区内→甲府→豊橋→品川

こちらは甲府を経由しつつも、名古屋でなく豊橋に行くルートです。
在来線だと始発から終点まで6時間ほど要する飯田線をすべて乗り切る過酷な旅になりますが、こういう一筆書き切符も可能。

  • 乗車駅:東京
  • 経由駅1:辰野
  • 経由駅2:飯田
  • 経由駅3:豊橋
  • 降車駅:品川

東京都区内→仙台→東京都区内

ここからは北に進路を取っていきます。
北千住から常磐線で仙台まで行き、帰りは新幹線で上野という経路です。

  • 乗車駅:北千住
  • 経由駅1:いわき
  • 経由駅2:仙台
  • 降車駅:上野

東京都区内→水戸→郡山→東京都区内

こちらも常磐線→東北本線ですが、水郡線を経由して郡山に行く経路です。
有名な「袋田の滝」の最寄り駅、袋田は水郡線にあります。

  • 乗車駅:北千住
  • 経由駅1:水戸
  • 経由駅2:郡山
  • 降車駅:上野

東京都区内→山形→仙台→東京都区内

山形から奥羽山脈を突っ切って仙台へ行き、そこから常磐線を使って北千住まで帰って来るという経路です。
2024年3月ダイヤでは土日祝のみ出現する経路で、平日で検索しても出てこなかったので要注意。

  • 乗車駅:東京
  • 経由駅1:新庄
  • 経由駅2:小牛田
  • 経由駅3:仙台
  • 降車駅:北千住

他の似たような経路(東京↔(山形新幹線)↔山形↔(仙山線)↔仙台↔(常磐線)↔北千住)だと出てこず。難しい。

えきねっとで発券できない一筆書き切符の傾向

えきねっとで発券できる範囲を調べる中で、発券が難しいものがわかってきました。

端的に言えば「仙台より北のエリア」です。
線路はつながっていても、便数が少なかったり、使用する便数が「えきねっと」の上限を超えるなどで発券ができないものが多いようです。

それでもなんとか見つけられた範囲については記載をしてみましたが、青森・秋田・岩手・新潟を経由する一筆書き切符については出力させることができませんでした…。

感想:もっと柔軟なシステムにしてくれ!

窓口を減らすのであればその分ユーザー側で自力で発見できる余地を増やしてほしいところです。
「窓口は減らすけど、窓口でしか発券できない切符があるよ!」というのはいかがなものかと思うのが正直なところです。

「上記に書いてないけど、こういう経路も出力できたよ!」という人がいたら是非コメントで教えてください!

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